マムFPオフィス -MUM FP Office-

横浜市を中心に活動しているファイナンシャルプランナーです

Nintendo Switchの保証と保険を比較しました

マムFPオフィス 菊地季美子です。

 

1983年にファミコンが発売されてから40年近く経ち、その間から現在に至るまで様々な家庭用ゲーム機器が誕生しています。

テレビに配線を繋げてACアダプタが熱くなるまでレベル上げに勤しんだのはスーパーファミコンの頃まででしょうか。

電池式だったゲームボーイは電池の残量が減ってくると液晶表示が薄くなり、最大に濃くしてプレイすると更に電池が減るという、小学生のお小遣いにはランニングコストが痛い機器でしたね。

 

いま私が持っているのはNintendo Switch Liteでヨドバシの実店舗で購入したのですが、その際に延長保証を勧められました。

そこで今回は、Switchなどの携帯ゲーム機器に付帯できる保証や加入できる保険と、加入していても対象にならない保険のお話をします。

 

 

 

メーカー無料保証:Nintendo Switchサポート

  • 保証料:0円
  • 保証期間:1年間
  • 修理費用:保証期間中は原則無償だが、規定に基づき有償の場合がある。

Nintendoの規定のページによると、無償修理の対象となるのは、必要事項の記載・押印がある保証書があること、製造番号がわかること、通常の使用によって発生した自然故障であること、保証期間内であること等が条件です。

無償修理の対象とならず有償修理になるのは、保証書がなかったり製造番号が不明なことに加え、いわゆる破損・汚損による故障が該当します。

破損・汚損とは具体的には、乱暴に扱って壊した、落下の衝撃で破損した、水没や水濡れで故障したといったもので、これらは自然故障に該当しません。

メーカー保証の期間はNintendoを始めほとんどが1年で、対象になるのは自然故障のみということを考えると、メーカー無料保証とは主に初期不良に対するものと考えて良いでしょう。

www.nintendo.co.jp

 

家電量販店の保証:ヨドバシ延長保証

  • 保証料:購入金額の5%
  • 保証期間:5年間
  • 修理費用:使用期間に応じて定められた保証限度額以内の修理代金が1回限り無償。限度額を超える部分は自己負担。なお、保証限度額は経年劣化を鑑み1年ごとに減価償却される。

ヨドバシの修理規定も、Nintendoと同じく自然故障が対象で、保険期間は5年と長いものの保証を受けられるのは1回限りです。

延長保証は家電量販店の独自商品ですので、恐らく販売員の成績になるとか、商品の利益に上乗せされるという性質であり、保険商品ではないのでこの保証内容が限界なのかと思われます。

仮に損害保険にこのような内容の商品があったら非難ごうごうでしょうし、代理店勤務の私だって売りたいと思いません笑

ですが、私は今回のSwitch購入時、この延長保証に加入しました。

理由は次の通りです。

  • Switchの保証料は購入代金21,970円の5%で1,098円と安価で、貯まっていたポイントで支払いが済んだこと
  • 後述するモバイル保険の加入手続きと比べると、購入時の会計で済むため手続きが簡素なこと
  • モバイル保険の保険料を延長保証の期間5年間に換算すると、修理1回きりでも保証料1,098円なら格段に安いこと

そもそも保証や保険は、無償修理や保険金で得をするとか儲かるという性質ではなく、物を使用する人や状況などのリスクと照らし合わせて見合った安心を買うものです。

保証料や保険料が払い損なのではなく物の損害が文字通り損をする訳ですから、見合った安心を買うには自分のリスクを分析する必要があります。

【ヨドバシのアフターサービス:延長保証】

https://www.yodobashi.com/ec/support/afterservice/guarantee/index.html

 

モバイル保険

  • 保険料:月額700円
  • 保険期間:定めなし。月払いのみのため一か月単位の契約。
  • 修理費用:年間10万円までの保障
  • 補償の対象となるのは外装の破損、損壊、水濡れ全損、故障、盗難。メーカーによる交換修理も支払いの対象になる。
  • 加入できるのは端末の購入から1年以内
  • 免責期間、免責事項の定めあり

上記2つの保証と比較するための項目を抜粋しました。

各詳細はリンク先の『サービス内容』『よくあるご質問』に分かりやすい記載があります。

mobile-hoken.com

まず、ヨドバシの延長保証料1,098円と、保険期間を5年としたモバイル保険の保険料を比較します。

月額700円×12か月×5年=42,000円と、保険料だけで比較すると当然割高です。

しかし、保証では対象にならない範囲を網羅する補償内容や、1契約につき主端末1台・副端末2台の合計3台まで追加保険料なしで補償されること、端末の入替が可能なことなどを含めて考えると、複数台のモバイル端末を所有していて加入するなら非常に有用な保険と言えます。

1年間のメーカー保証や5年間の延長保証と違って保険期間に定めがないことも保険ならではの利点です。

5年延長保証2年目からの減価償却による自己負担額がこの保険で賄えるので、延長保証の上乗せに最適です。

 

私がSwitchを購入したのはCFP試験が終わった2020年11月で、それから2ヶ月弱経過した現時点では初期不良や自然故障はありません。

モバイル保険は端末の購入から1年以内なら加入できるので、それまでの間に自分の使用状況でのリスクの大小や頻度を検証して、保険によるリスク対策の必要性があったり他の端末の新規購入予定があれば、このモバイル保険に加入しようと考えています。

 

携帯ゲーム機器は補償対象外の保険

①家財の保険

対象となる事故に『破損・汚損』が含まれていれば一見補償されそうですが、携帯ゲーム機器は対象にはなりません。

家財の火災保険は家の中で発生した事故が前提で、据え置き型のゲーム機器やデスクトップパソコンの事故は対象となりますが、携帯型のゲーム機器やスマートフォン・タブレット・ノートパソコン等のモバイル端末については家の中での事故を立証するのが難しいこともあり、上記のモバイル保険で補償するため対象外です。

なお、家財の火災保険の破損汚損事故に対しては一般的に3〜5000円の免責金額*1が設定されており、その部分は自己負担になります。

②携行品保険、携行品特約

この保険は主にゴルファー保険や旅行保険の特約として付帯されます。ゴルフプレー中のゴルフクラブの破損やゴルフバッグの盗難、旅行中にスーツケースをぶつけて壊したりカメラを落として破損したといったケースが事故の対象となります。

この名称から『モバイル端末』である携帯ゲーム機器も対象になりそうですが、この保険(特約)の約款には『携帯式通信機器は対象外』と規定されています。Switchを始め最近の携帯ゲーム機は通信機能が搭載されており通信機器とみなされるため、やはりモバイル保険で補償するため対象外です。

因みにもっと細かい約款の内容を言及すると、携行品の『破損』が補償対象のため、例えばカメラを単に使用していて起きた『故障』に対しては補償されません。

 

保証・保険は損得ではなくリスクを分析して加入する

ゲーム機器は、週末に家で遊ぶだけの人、通勤通学時に電車内で遊ぶ人、家族で貸し借りする人、ゲーム実況をしていて機器を酷使する人ではリスクも故障率もかなり差があります。

ゲーム実況で生計を立てていれば保証や保険は必要経費ですが、一般家庭での使用で修理や買い替えの費用がそれほど家計の負担にならないのであれば、いっそ保証は不要と判断してよいと思います。

いくつもの機器や家電にむやみに保証や保険をつけるのは、お金はもちろん手間と管理が時間を逼迫させるので、ゆとりを得るためなら切り捨ててよいでしょう。

逆に、修理や買い替えの一時的な出費が生活をひっ迫させるほど負担になるなら、わずかな月額の保険料を固定費として払うほうが短期的には家計の負担は軽くて済みます。

ゲームは飽きてしまったり忙しくなって遊ぶ暇がなくなるといった時間の経過による状況の変化も考慮できますので、モバイル保険に加入するならいつまでという期間を決めておくと無駄がありません。

保証は一度加入して支払いをすれば済みますが、保険は内容変更や解約の手続きが面倒でつい放置しがちなので、固定費見直しのタイミングを決めておくとよいですね。

*1:少額かつ過大な件数の保険金請求(いわゆるペティクレーム)を防ぐため