FPハム子です。
3月から始めたwebライターの副業収入が、6月分から月10万円を達成することになったので、敢えてよくあるタイトルで経緯を記事にしました。
副業の仕事はどこで探すか
今年初めの2度目の緊急事態宣言を機に、かねてから考えていたFP活動の副業を本格始動して今に至ります。
当初は執筆のみでなく、保険や家計相談、FP資格試験の問題解説や講師と手広く行うつもりでした。
給与収入の本業があるので起業という訳にはいかず、一緒に仕事ができる仲間もいなかったので、活動の場としてクラウドソーシングを選んでいます。
ひとまず登録したのはココナラ、クラウディア、ランサーズ、クラウドワークスで、他のFPの方々のプロフィール等を参考にしながら登録しました。
登録を済ませたら早速仕事を探すのですが、そこで分かったのは募集の9割がwebライテイングだということ。
登録するまでクラウドソーシングの仕組みを知らなかったのですが、メールアドレス等の連絡先を交換したり直接会ったりしないなどが原則で、成果物の納品に対して報酬を得るシステムなので、相談ごとや講師業の募集には向いていないんですね。
というわけで、クラウドソーシングではwebライティングに絞って受注することにしました。
各クラウドソーシングサイトの特徴
ここで、登録した4つのクラウドソーシングサイトについて、受けた仕事や個人的な印象をあわせて説明します。
クラウディア:論外
アダルトメッセージしか届かなかったので一日で退会しました笑
お仕事の募集も新着がほとんどなく、応募ゼロの古い案件ばかり残っていたので、もはや出会い系としてしか機能していないようです。
ココナラ:スピ系がメイン
占いを中心とした、いわゆるスピリチュアル系の出品が多いです。
お仕事の募集は執筆から調査、デザイン、動画編集など様々ありますが、保険を始めとしたマネー系の募集はほぼありません。
私は運良く「保険の相談をしたい」という募集を見つけて応募し、ココナラ内のメッセージ機能で相談業務を行い報酬を頂くことができました。
クライアントはとても良い方で、トラブルもなく納品となり高評価もいただけたので、FP相談としては貴重な体験になったと思います。
しかし、ココナラにおける相談料の相場は決まっているのにメッセージ回数(相談回数)が設定できないため、相談の終わりが見えず予想以上に期間を取られ、時間単価として考えると効率が悪いことが分かりました。
例えば、10万円いただいて1ヶ月間担当するなら顧問料として妥当と思いますが、今般の相談料は1,500円で、システム手数料を引くと1,100円程度にしかなりません。
さらに、報酬の振込手数料として税込160円が差し引かれます。
恐らく占いなら結果とアドバイスを出して完了になるかと思いますが、終わりの見えづらい相談ごとには向かないと判明したので、ココナラでの応募・受注はストップすることにしました。
ランサーズ:クラウドワークスに登録していればそちら一本で良い
主な募集としては、ネーミングやロゴデザイン、ブログ記事作成が多い印象です。
クラウドワークスと併用している発注者が多いようで、同じ案件をよく見かけます。
それ以外のランサーズだけしかない案件も、特に高単価でもなく、保険やマネー系が多い訳でもないので、クラウドワークスと併用する必要はありません。
私がここで受注したお仕事は、既存のweb記事にFP監修コメントを記載するというもので、報酬は5記事分のコメントで2,000円でした。
実際にはシステム手数料が引かれてしまうので手取りは1,600円程になり、加えて報酬振込手数料の税込110円も差し引かれます。
※楽天銀行の場合。それ以外の金融機関は税込550円かかります。
後述するクラウドワークスの振込手数料は税込100円なので、この点でもランサーズはうまみが少ないです。
現在は受注をクラウドワークスに絞っているので、ランサーズは当分使用しないと思います。
クラウドワークス:月10万円はここで達成
案件の種類が一番豊富なのはやはりこのクラウドワークスです。
私の得意分野の保険系を始め、税金、不動産、投資などマネー系全般の募集が常にあります。
単価はかなり幅があるのでなるべく高単価を狙いたいところです。
経歴と資格があればまずテストライティングは確実に受けられますので、最初は実績作りとして応募とテストライティングの数をこなしました。
筆致や納品数が合わずに契約に至らないこともありましたが、今月時点で3社のクライアントから継続契約をいただけました。
6月はCFP試験もあるので新規の応募や受注は控えていますが、今後も仕事を探すならクラウドワークスにするつもりです。
なお、報酬の振込手数料は、楽天銀行なら税込100円、その他の金融機関は税込500円です。
クラウドソーシングサイトの振込手数料は300円前後が平均なので、楽天銀行の口座があるならクラウドワークスが一番コスパが良いと言えます。
ちなみに、ここでいわゆる悪質クライアントを見抜く目もだいぶ養えたと思います。
親が警察だったこともあり人並み以上に用心深いので、報酬がもらえないといった被害には遭っていませんが、未払いトラブルは結構多いようです。
悪質クライアントの雰囲気や見抜き方なども、いずれ記事にしたいと思います。
webライターを始めて3カ月で月10万円稼げるようになる方法
副業を始めたばかりの頃、webライティングについて検索すると、見出しのようなタイトルのブログがよく出てきました。
そんなにすぐうまくいかないでしょ…と、ただのアフィリエイト記事としか思っていなかったのですが、期せずして自ら達成してしまい私自身も驚いたのが正直なところです。
せっかくなので、webライターとして月10万稼げるまでにやってきたことを整理してみました。
書ける人と思わせるプロフィールを研究する
実績URLやポートフォリオがないうちはプロフィールが全てです。
もはや履歴書・職務経歴書のようなものですから、ここに説得力がないと何も始まりません。
職歴や資格は箇条書きで視認性を高く、職務経歴や得意分野などはwebライティングに関わる点のみ簡潔に。
日~週の稼働時間も記載すると、納期の調整依頼にも具体的に対応できるでしょう。
クラウドソーシングにおけるプロフィールに自分語りはいりません。
クライアントが欲しいのは元気で明るい対応とかご縁に感謝ではなく、クライアントの趣旨にあった記事です。あと納期厳守も必須です。
SEOライティングのスキルを身につける
恥ずかしながら、SEO対策はwebサイト管理者がやるプログラミングのことだと思っていた私です。
初めて受注したライティング案件は、タイトルと見出し・本文に使用するキーワードをクライアントが指定し、こちらがそれをもとに構成案を作り執筆する流れでした。
指定されたキーワードとはSEOに基づくものだとその時に知りましたが、執筆する自分自身が対策することになるとはまだ夢にも思わず…
次に別のクライアントから受注した案件ではテーマのみ指定があり、テストライティングでSEO知識の有無を判断するとのことだったので、そこで初めて自分自身でSEO対策をすることになりました。
google検索やyoutubeで調べたあげく、一番評判の良かった↓の書籍を読み、付け焼き刃ではありましたがテストライティングに合格する知識は身につけることができました。
発注内容はクライアントによって、テーマのみ提示、構成案も提示、キーワードを指定するなど様々です。
しかし、SEOの根底をなす本文を執筆するのは自分自身ですから、SEOの知識は不可欠です。
SEOはプログラミングのことだと思っていた私でさえ、やろうと思えばすぐ形にできたので、これからwebライターを目指す方はまず一般常識としてSEO知識を身につけておくと良いと思います。
文章の書き方の本も読む
クライアントに納品するweb記事は、クライアントの求める品質を満たす必要があります。
ブログやtwitterなどの個人のSNSと違うのは当然ながら、納品する記事に必ずしも自分の名前と肩書きが出る訳でもありません。
身も蓋もない言い方をすると、大手メディアのゴーストライターという依頼も存在します。
(案件が案件だけに、ぶっちゃけ単価は高めです)
この場合、書き手のオピニオンは一切却下され、メディアの筆致に100%合わせる必要があるのです。
世の中から求められる仕事をする以上、自分の書きたい物が書けるのはあくまで結果オーライであり、決して目的にはなり得ないことを念頭に置く必要があります。
このように言うとwebライティングはつまらない事務作業のように思えますが、そんなことはありません。
得意なジャンルに携われますし、大手メディアレベルのフィードバックを受けられるので、非常にためになります。
「文章の書き方の本」という見出しから話が逸れてしまいましたが、要するにクライアントの求める品質のライティングをするには、文章を構成する基礎がしっかりしていなければならないということです。
これを学ぶには、それこそ構成がしっかりしている書籍を読むことが一番理解が早いです。
私が参考にしたのは以下の書籍です。
WordPressとGoogleドキュメントのスキルが必要
webライティングは、クライアントからWordPressまたはGoogleドキュメントで納品するよう依頼されることが多いです。
個人的にはMicrosoft Office Wordよりよほど使いやすいと思いますし、はてなブログが使える人なら何ら問題なく扱えるものです。
市販の解説書を買う必要すらなく、そこらのブログ記事の解説を読めば充分事足ります。
youtubeで「言い回し」を学ぶ
実際に案件を受注したところで、今までに執筆経験がないと、いくら得意なジャンルでもすぐに構成案を作り執筆に入るのは難しいです。
情報収集は常にアンテナを張ることでいつでもできますが、集めた情報を記事にするのに、書き慣れていないことには文章にできないからです。
保険会社・保険代理店の仕事で日常的に保険相談の会話をしていた私ですが、いざ保険のノウハウを記事にするとなると、情報の箇条書きはできても文章として書き上げるのに大変骨が折れました。
考えてみれば、保険相談はパーソナルコミュニケーションであって、webライティングはまさにマス・コミュニケーションな訳ですから、文章なんていきなり書ける訳がないのです。
だからといって、他メディアの記事を安易に参考にすると、間違いなくコピペチェックに引っかかるか、最悪の場合は著作権トラブルになりかねません。
そこで参考にしたのはyoutubeです。書く記事のテーマやSEOワードで検索してhitした動画を見て、説明の言い回しを書き起こして学びました。
youtubeもマス・コミュニケーションの一種ですから、動画の構成や言い回しはwebライティングの参考になります。
応募は数打たずに審美眼を養う
実績作りとして応募をこなしたと前述しましたが、手当たり次第に応募したわけではありません。
クラウドソーシングサイトに登録してしばらくは、日々の募集を見て、案件の種類、単価平均、納期などの動向を調べました。
また、自分の趣旨に合う案件があってもすぐには応募せず、クライアントの過去の募集内容やワーカーからの評価をできる限り遡って確認しました。
よさげな案件に対して応募が殺到していても、その応募がいわゆるサクラアカウントの可能性もあるので、応募したワーカーもチェックします。
実績は続けていれば減ることはないので、それよりも面倒な案件や悪質クライアントに当たらないよう見る目を養うことが、結局は時間を有効に使える結果になります。
副業の収入はまだ事業所得ではなく雑所得
副業が軌道に乗るまでの3カ月を振り返ってみると、思った以上に試行錯誤していたことが分かりました。
月10万円なんて別世界と思っていたことを期せずして実現してしまい、闇雲にでも試行錯誤することはそれなりに結果が出るんだなとまた一つ学びました。
副業で得た収入は、給与所得者なら年間20万円までならお目こぼしで確定申告不要ですが、ありがたいことにそうはいかなくなりそうです。
青色申告特別控除の65万円目当てに個人事業主になろうかと思いましたが、給与所得者の副業は雑所得が基本で、青色申告目当てに事業所得にしても、税務署から「事業規模じゃないでしょ」とはじかれることもあるそうです。
今のところ、副業収入はwebライターのお仕事だけなので、いずれライター以外のFP活動にも幅を広げたら改めて個人事業主を検討しようと思います。